空には

赤い月が…!!

 東京を訪ねました。新宿西口駅の前を歩いて、讃岐うどん&そばの店に入る。今となっては珍しくもない、客の回転の速い食券式の店だ。狭い店内に人がわんさかと混み合っていて、そこにいるのも窮屈な感じ。みな食券を手にカウンターに列をなし、次々と食べ物を受け取っては流れいていく様は、なんとも味気ない。

 ふと「モモ(ミヒャエル・エンデ作)」の世界を思い出す。モモの友人だった人の店がファーストフード店になり、客もその友人も忙しない。時間泥棒に時間を盗られた人たちは心のゆとりがなくなり、みな心が攻撃的になっていく…
 福岡の地で3年過ごした後にここ東京に来ると、その違いを痛感させられる。いままでなら気づかなかったことに、不思議と感受性が働くようになっているみたいだ。なんか東京って、余裕のない町に見えてくるなぁ…