クリスマス撤収。
久々にネットカフェに来て、久々の更新です。朝7時終了予定の仕事が朝3時に終わってしまい、仕方ないのでここへ。浦和の近所で始発を待ってます。外はもう、凍るような寒さ。
24日から3夜連続で夜勤の仕事でした。店舗やショッピングセンターの模様替え。はかないですよね、日本のクリスマスは。11月くらいから装飾はついてても、12月下旬になってようやく、そして突然テレビまで「クリスマスですねー」って雰囲気になって、で26日にはもう年末年始モード。
あっという間に天井からはずされ箱に詰められていく旗やリース、養生を巻かれて撤収されていくツリー、切り裂かれ潰されていくスチレンボードのパネル達を見ていると、世の中が「クリスマス」っていう言葉に踊らされているような気がしてきます。
別に心底クリスマスを祝う気持ちがあるわけでもないのに、「クリスマスだから」なにかしら「それっぽいことをしなきゃいけない」ような気になってるんじゃないかなぁ、と思えてきます。その「それっぽい」すら、だいぶ本来のクリスマスの意味とはずれてる気がしますが。
クリスマスは何の日か、という視点から見ると、日本のクリスマスって気持ち悪い。ドイツのクリスマスも、特に若い世代ではそれほど信心深いものでもなくなってましたけど、でも日本に戻ってきてこの様を見ると、やっぱり気持ち悪い。関係ないけど、いいかげん「X’mas」は間違いってことを覚えてくれ。
いろんな歌手が突然「クリスマス」って歌いだすのが、マジで気持ち悪い。「ウォウオー」とか「イェーエエー」とか言いながら「クリスマス」って歌うの、やめてくれ。
さて話は変わりますが、先週(19-21日)は録音現場をやってました。とあるアコーディオン弾きがドイツから来日して、偶然の成り行きでTWS(トーキョーワンダーサイト)青山に短期で住み込み、日本人の作曲家とカナダ人のインスタレーション・アート作家との3人でコラボレーションをすることになりまして、さらに作曲の人と私とが知り合いだった関係で私も録音技師としてそこに参加いたしました。(個人的にはドイツ語を使う相手がいて嬉。たまに話せるとほっとする。)
御茶ノ水のTWS本郷の一室で録ることになったのですが、周囲の交通騒音が入り込んできたせいで、なかなか苦労しました。3人で、また車が来たよー(苦笑)と。アコーディオン一台で、なおかつ最弱音までを使った曲だったので、収録にはだいぶ時間がかかりました。倍音たっぷりのアコーディオンの音色と、部屋の音響特性のせいも加わって、共鳴点がそこらじゅうに発生。ヘッドホンと耳の間でも(部屋の反響音が加わって)キィーンって響いてたり、オーディオ・インターフェイスの回路まで共鳴しちゃったのか、正体不明のビリビリ音が聞こえたり(録音には入っていない)、もう何をモニターしてるのかわけわかめでした。
最弱音を録るということは、当然ながらノイズとの勝負。最大音も残響音も録るし、演奏ノイズを避けるためマイクを近付けるわけにもいかず、サーというノイズとのS/N比は、もう、ね。久々に気合入れて編集して、だいぶクリアな音に仕上げました。
ちなみに今回のインスタレーション+音楽のコラボは、TWS渋谷にて公開中です。
録音しているとき、演奏のアコーディオン弾きと作曲家とのやりとりがとても素敵に思えました。「作りました。はい渡します。/受け取りました。はい弾きます。」ではなくて、2人で作り上げている様子が垣間見えて、とてもよかった。曲自体は残念ながら好みではないけれど、その2人の姿にはとても好印象を受けました。