市町村会館 Final Stage
福岡県八女市にある市町村会館(正式名称は長〜いので略)という施設が、これから始まる大規模リフォーム工事に向けて、その歴史に一度幕を閉じました。
私がまだ福岡の大学にいたころ、ここへは随分通ってました。授業が終わった後で列車に飛び乗り一時間半、ミーティングを終えて帰ってくるのは終電、なんてことも多かったです。最高で週3、4回通ったり、あるいは最長で一週間以上ここに泊まり込んでイベント企画に携わったりしていた、思い出深い場所です。
そしてまた、ここで出会った人々にも随分手厚く歓迎してもらって、福岡に続く第3の故郷のような場所にもなっていました。自宅に泊めてもらった方々も多数おりまして、ええ。
そんな場所なので、ファイナルとあれば行かないわけにはいきません。はるばる仙台から、スケジュールを調整して行ってきました。
こちらは大ホールの様子。地元の学校の吹奏楽団の演奏です。イベント自体は2日間で、1日目は小ホールを中心に地元バンドが大集結してRock&Jazzのステージを行い、2日目は大ホールを中心に、合奏団、合唱団、ダンスサークルなど30以上の団体が出演していました。
またホール前のロビーでは、ビアガーデンと称して食べ物の販売も行っていました。飲食物のホール内持ち込みもOKになって、外は暑いけれど、とても居心地よい空間になっていました。
また同時開催で、市町村会館の歴史をたどる展示スペースも設けており、懐かしの写真や映像も豊富に揃えていました。そして会館最後のイベント、ということで、市民の皆さんの日頃の欲求を解消できるこんなものもありました。それが、
そう、落書きです。市町村会館の壁も床も解放して、みんなで落書き。子供も大人も無邪気に描きまくってました。そこらじゅうにメッセージが溢れる会館ってのも、いいもんです。(無論ふだんがこれでは困りますけどね)
最後の日にみんなで会館を使い倒そうぜ!っていう雰囲気がよく出てたイベントでした。ひとつの時代が終わるって、こんな感じなんでしょうかね。私がこの会館に来るのもこれが最後なのかと思うと、なんとも不思議な心持ちです。
神戸・八女と、なんだか濃ゆい2週間でした。仙台でのうのうとしてたら味わえないものが詰まっていたので、仙台に戻ってからの生活を考え直さにゃいかんと思いました。
P.S.
ファイナルイベントに出場していたバンドで、ひとつ気に入ったのがありました。ボーカルの一人が元々会館で働いてたので以前から知り合いだったんですが、2日間彼らの演奏を見てて、久々にワクワクするバンド演奏を聴いたなぁと思いました。そしてついついシャッターを切る回数も倍増してゆく(笑)
Qarenっていう名前で福岡を中心に活動しているらしいので、機会あればどうぞ。
そんなこんなで、今晩もうドイツへ出発です。明日の早朝には出国、ソウル経由でFrankfurtを目指します。では。