日光編2

 今の時期、日光の朝はよく冷えます。いやほんと寒かったです。

 宿を出発して駅前からバスに乗り込み、いろは坂を進む。上りが「第二いろは坂」下りが「第一いろは坂」と呼ばれ、上りの最初のヘアピンカーブから順に、上りが「い」から「ね」、下りが「な」から「ん」の仮名が振ってあります。
 ここの路線バスはいわゆる観光バスの大きさなのですが、よくもまぁこんな急曲線を走るよなぁと関心してしまいます。しかもかなりの勾配。下りなんて、途中でブレーキ壊れたら最悪ですよね。運転手さんが、「昔スピード出し過ぎて転落した車があるんだけど、重機が来られないから未だに吊り上げられてないんだよ。」なんて怖い事言ってました。

 朝一でやってきたのは上り線の途中にある明智平。ここからロープウェーで展望台に上がれます。
 往復710円もする割に、ものの数分であっけなく展望台に着きます。なんかねぇ、もうちょっと満足感があってもいいよねぇ…

 天気が良かったのも相まって、景色は結構きれいでした。風も穏やかで気分がいい。 正面の湖が中禅寺湖。そこから流れ落ちるのが華厳の滝です。この写真ではあまり見えませんが、右手には男体山がそびえてます。(サイトの日光のページを参照)
 正月明けだっていうのと、ロープウェーが動き出したばかりだってこととで、お客さんはほとんどいませんでした。おかげで良い景色を静かに堪能できました。

 再びバスに乗り込んで、いよいよ中禅寺湖へ。まずは昼ご飯を…
 日光の特産品は湯葉らしく、湯葉の付いた定食を注文。湯葉を巻いて揚げた状態で保存するらしく、それをダシで煮たものが付いてました。煮汁がジュワーっと染みてて、うん、とても美味しい。(ちなみに日光らへんでは湯「波」って書くらしい)

 やってきました、中禅寺湖。寒いです。行く先々のトイレで蛇口や便器の水がチョロチョロと流れ続けてるのが、厳しい寒さを物語っています(にもかかわらず凍ってしまった小便器がありました)。湖畔はこの通り(↓)。だんだん風も吹いてきて、うぉーさみぃーっ!ってなってました。冗談じゃなく。

 さて前日に車窓で見て気になっていたのが、終点の近くの湖。奥日光を奥から順に攻めてくることにして、まずはそこへ。そして驚きの光景が。


 えー、はい、見事に凍ってます。さらに雪が積もってます。そしてこの湖、「湯ノ湖」って言います(笑)。やっぱり冬ですから、こういう景色が見たかった。懐かしいなぁ、SchluchseeやTitisee。
 そしてこの湖、雪が積もってるせいで、どこまでが陸地なのかわかりません。散策してて気付いたら陸地から外れてて、かなり焦りました。

 少し下って、今度は戦場ヶ原の辺りへ。 目の前に広がる湿原を眺めながら、一時間程あたりを歩き回ってました。遠くに見える山肌も、とても美しかった。

 ところでこんなものを発見。いやほんと、人が来ないんですね(笑)

 日が暮れてきたので中禅寺湖に戻って、そろそろ夕飯の目星をつけようかと思ったら、5時前だってのに店が全部閉まってました。ものの見事に。辺りを歩いてる人もほとんどいないし。
 しばらく歩き回ってようやく一軒だけ開いてて、寒さから逃げ込むように店へ入りました。ところがこれが大当たりで、湯葉の雑煮に天ぷらがついた定食にありつけました。観光地であることを考えれば、割と控えめなお値段で。天ぷらのサクサク感が最高でした。

 食後は湖畔の日帰り温泉へ。ここでも客は少なく、広い湯船を独占。あまりに気持ちよくて長居していましたが、それでも途中で入ってきた客はただ一人。贅沢すぎる風呂でした。しっかし、温泉がこんなにも気持ちいいものだと思ったのは人生初かもしれません。何度も出ようとしながらも、後ろ髪引かれるように再び湯船へ…

 帰りのバス、こんな時間に乗る客は珍しいのか、運転手さんと雑談に花が咲いてしまいました。久々に「目からウロコ」的な話を聞いたので、これは後日また書こうと思います。

 宿に戻る夜道、星がよく見えました。いまだ星座には詳しくないですけど、オリオン座と北斗七星だけはよく分かりますよね。というわけで写真中央にはオリオン座。割と奇麗に写ってるので、クリックして拡大してみてください。

 その他の写真はこちらで。

(次回は世界遺産・二社一寺)