嗚呼、カメラマンって…

 たぶん撮影を頼むお客さんからしたら、

 「やっぱプロに頼むとお金かかるよね〜(or 高いよね〜)」

 …と思うのでしょうけど、

 特にうちは良心的な価格設定をしているせいもあり、

 スタッフの家計は潤っていなかったりします。

 先輩が漏らしてた言葉が印象的でした。

 「なんだか修理費を払うために仕事してるみたい…(泣)」

 機材の購入費どころか、(酷使せざるをえない以上は)維持費だって馬鹿にならないんですよねー。たとえばシャッター耐久10万回、と言っても、一回の撮影で千枚は撮るので、100回撮影に行けばもう10万に達してしまうのです。先日私のカメラも不具合でCMOSと基盤がそっくり交換されましたし。今回はメーカー保証の期間内だったけど、もし次あれば有償修理。
 仕事で受ける以上、ある程度以上のクオリティを出せる機材を用意していなければなりません。腕/技術はもちろんですけど、それだけじゃ届かない。
 「写真で食っていくのは難しい」という言葉を聞きますけど、仕事にするのが難しいという意味以外にも、実際「かかる費用も馬鹿にならない」という意味もあるのかな、と思います。

 私も先月から、フリーランスですけど専属契約のプロ・カメラマンになってしまいました。収入は… おかげさまで安定しましたけど、余裕はどれ程あるんだろうか…? さらに腕を磨くのはもちろんですけど、機材にかかる費用を、どうしようかと考えている部分もあります。どこまでお金をかけられるか、どこ以上を諦めるか…等々。(そもそも今持ってる機材の購入費すら、ちゃんと回収できてるのかどうか…)

 余談ですけど最近思うのは、カメラって「安物買いの銭失い」って言葉が良く合います。使えば使うほど、ここはケチるべきじゃなかった…ってなものが見えてきたりして、高い買い物でも良いものを選んでおかないと、後で損をする、っていう状況になりやすい。趣味ならともかく、仕事として使ってると、より一層そう思います。(つまり若干「失敗したな〜」と思うものがあるわけですが…)

 仕事で使うんなら、そしてもしちょっと無理すれば買えるんなら、いいものを買っておいた方がいいですよ。(ただし実際に仕事として使ってみるまでは「何が良いものなのか分からない」という難点を含んでいるのですが…)

 話は戻りますが、世の中のごく一部のカメラマン以外は、たぶん厳しい家計を強いられてるんだと思います。写真やビデオを頼むみなさま、どうか優しくしてね。一部業者は別ですけど、ぼったくってるわけじゃないんですよ(笑)

 …と取り留めもない文章を書いてみました。就職(?)報告というところでしょうか。

 プロ・カメラマン…響きはカッコ良くて「憧れの職業」みたいな感じですが、はたして実際は…?! そして私の今後は…?!

 (-_-;)

 そうそう、ちゃんと税務署に行って、開業届けをしてきました。これで晴れて(?)個人事業主になりました。青色申告なんてやったことないですが、そういう事務手続きもちゃんと出来るようにならんといけませんね。