わからないこと
「一番好きな映画は何? それについて発表しましょう!」
という課題が授業で出たりするんですが、こういうのが一番難しい。知ってる映画が少ないせいもあるんだろうけど、「一番好き」っていうほどグッとくるのが浮かばない。どれもこれも、まぁおもしろいといえばおもしろいが、一番好きか?というと違う気がする。それゆえ、発表する内容なんて、まるで浮かばない。
どんなジャンルが好き?の類もそれ。何のジャンルかによらず、大抵のものは特定のジャンルに収まらない。例えば音楽の話にすると、僕はテクノは好きでクラシックは嫌いのようだが、聞いててイライラするテクノもあれば、聞き入ってしまうクラシックもある。さぁ、好きなジャンルは何だ?ということになる。そうなると、話を組み立てられなくなる。
単語を知らない、文法がわからないならともかく、こういう話すべき内容が無いパターンが、どうしようもなく困る。もう日本語だろうがドイツ語だろうが関係ないところで困る。
自分の語学力の一番の問題点は、ここにある気がする。
なんでみんなは、そんなベラベラと話すことが浮かぶのだ?!
なんでカテゴリーで好き嫌いを判断できるんだ?!
あとあれだ。映画を観たあと、「どうだった?どう思った?」って聞かれるけれど、「どうって…?」と困ってしまう。そんな簡単に言葉にならないんですけど… あれがどうだった、これがどうだったって、例えば映像とか音響とかについて話すことは出来ても、それって映画の感想じゃないしねぇ。たいていのは言語化しないまんま体の中に落ち着いていくんですが、他の人はそうでもないんだろうか?? いきなり言葉が湧き出すような作品は、そうとう稀ではございませんかねぇ…
う~む・・・