Lecture IV / Body Painting & more
先々週の金曜日には、Body Paintingの授業がありました。元々はその前の週の土曜日に一日かけてやる予定だったのですが、都合により金曜の半日に変更。
基本的に顔へのペイントになったので、大学時代の火祭りでのメイクを思い出す感じです。人数の都合もあり、火祭りで何度かやってたのもあり、私は写真撮影に徹してましたが(笑)。
その後夕方から深夜にかけ、希望者だけで、Schwarzwaldのティティゼー(Titisee)の近く、ザイク/Saigという所に行きました。Schwitzhütteと呼んでいましたが、日本語では何と言うんでしょうか、インディアンの風習にある、サウナを使った儀式に参加してきました。直径5~6m、高さ2m程度の真っ暗なテントの中に、40人弱くらいの参加者が入り、サウナ状態の中で1時間以上におよぶ精神集中の時間を過ごします。
最初に全員で部屋に集まり、自己紹介であったり、儀式の流れを説明。インディアンの歌も交えつつ、空気感を高めていき、その後いよいよテントへ。基本的に全員裸になり、自己実現、あるいは変革を願う言葉を唱え、一人ずつテントに入っていく。
式が始まると、テントの中は高温高湿の空気で満たされ、また光がないことも加わって、意識が段々とぼやけてきます。
式を取り持つ祭祀の流れに沿って、「自分に願うこと」「他人に(見返りなしに)願うこと」「もう捨て去るもの」などをテントの中でそれぞれ口に出して唱える。朦朧とする意識の中で言葉を発するという行為は、どこか自分の中の深淵へと近付いていくような感覚を覚えました。
最後の言葉を終え、大地と自然と宇宙への感謝の言葉を祭祀が述べると、一人づつ外へ出て、夜の闇の中で地面にうつ伏せになり、精神が落ち着かせます。テントから出て外気に触れたときは、まるで生き返ったような感覚でした。自分が生き物であるということを、改めて認識するような感じすら受けた、というのが私の感想です。その後もう一度部屋に集まって、全員で顔合わせをし、式は終わりとなりました。
言葉で説明するのは非常に難しいのですが、深い精神世界に触れる機会であったと思います。それと、不思議なことに、この儀式に参加した学生7名のゼミナーでの取り組む姿勢が飛び抜けて高いことが、翌日から明らかになりました。もともと気力があったからなのか、今回のが影響したのかは分かりませんが、周りとの違いが日に日に浮かび上がってきた気がします。