星野村バスツアー
福岡・星野村へのバスツアーをやってきました。九大・芸工・芸情の藤原研究室主催の企画で、私はナビゲータとしてご指名を受けておりました。参加人数が少なかったこともあり、ほとんどナビゲータらしい仕事はしていませんでしたが、フランスから来ている留学生が3名参加してくれていたので通訳としては役に立っていたでしょう。もちろん英語ですけど。
星野村は福岡県の南部、福岡市から南へ5、60km、八女市からさらに東の山間部へと進んだところにあります。星のふるさとには何度か足を運んでいたのですが、こうして「星野村に」来るのは私にとっても最初でした。
今回のバスツアーで訪ねたのは、紅葉の始まったお寺、今年3月をもって廃校になった仁田原小学校、村外から小学生がやってきて1年間滞在していく山村留学センター、焼き物を扱った民芸館と古陶館、ひょんな成り行きで授業参観ができた星野小学校です。のんびりと景色を眺めるもよし、バスや行った先で出会った人と話すもよし、田舎に来るのは福岡市内とは違った時間の流れを感じられるひと時になります。
バスのルートとしては、福岡の南区・大橋から八女・福島へは九大のマイクロバスで行き、そこから堀川バスに乗り次いで星野村の十篭、乗り換えて仁田原まで向かいました。帰りは先回りしてもらっていた九大バスに乗り込み、星野村を回って黒木町・八女経由で福岡へと戻って参りました。
帰りの黒木への山越えルートですが、途中の山道はドキドキものでした。およそ九大マイクロバスで通る道ではありませんでした(笑)。
今回の企画の元々の主旨は何かというと、八女・星野を走る堀川バスに焦点を当てつつ、急がない、スローテンポの移動の価値をもう一度探り出してみようというものでした。路線バスのスピードは自家用車に比べても決して速くはなく、また星野という場所も行きやすい所ではありません。けれどそこにもう一度焦点を当てる事で、普段の生活では気付かない所に気付いていくきっかけを作るのが、今回の主旨です。
たとえば同じ道を速い新幹線で走るのと遅いバスで走るのとを比べると、たとえ同じ車窓を見ていても、それをじっくり詳しく見られるのは遅い移動なのです。時間はかかるけれど、ただ表面的に知るのではなく、じっくりと深い視点で物事を見ていく価値を再確認しようというわけでした。
今回は縁があって、バスツアーの2日後にもう一度星野に行く機会がありました。星のふるさとの森松さんという方の家に一泊二日。おいしい料理も頂きながら、色々とお話をさせていただきました。写真はそのお母さんの作った夕飯のだご汁と星野茶。どちらも本当おいしかったです。
P.S.
芸工祭はいよいよ今日22日夜からです。さすがに間2年を見ていないだけあって、ずいぶん客観的に見られます。はたしてどう感じるのか、最後まできちんと見届けてきます。
貯めたアルバイト代で最近MacBookを買いました。やっぱり僕はMacOSXが性に合います。使ってて気持ちがいい… いまモバイル・コンピューティング実験(笑)を兼ねつつ福岡にも持ってきています。たしかに便利っちゃぁ便利ですね。必要性については再考せねばなりませんが。