大阪・池田小事件について
NHKスペシャルで、大阪の小学校で起きた殺人事件の「その後」の特集をしてました。
途中で見るのを止めてしまったのだけれど、思ったことがある。
番組中、池田小の現在の校舎が紹介された。学校内の警備を強化し、学校を挙げて、もしかのような事件が再び起こった時への対応を模索していた。教員達による対策訓練も行われ、あの悲しみが繰り返されぬよう、と努力していた。
勿論これは正しいと思うのだが、どうしても気になる点がある。あの事件以来、日本中の学校で、不審者対策として「関係者以外立ち入り禁止」として学校を厳重に閉じる動きが出ているが、肝心なのはそこなのだろうか。
『「詫間守」はどのようにして生まれてきたのか』
これを第一に考えねばならないのではないか?
いま学校を固く閉じていくのは、ある意味仕方のないことなのだが、むしろ危険な気がする。子どもたちを学校だけで守るほど大変なことはない。それならいっそ開けはなってしまって、地域全体で守るようにしなければならない。
そして、いま開け放てるために、かのような犯罪者がいかにして生まれてきたのかを解き明かす必要があるのではないか。ただ閉じるだけでは、第2第3の事件を招く危険すらある。
毎日のように殺人事件が起こる日本。
犯人を罰することよりも、なぜ彼らがその行動に至ったかを、何が彼らをその行動をとる人間にしたかを、早急に解き明かさねばなるまい。