Hungary

 ちょっと記事が前後しますが、ハンガリー旅行記です。

 今回は人生で5度目、最近でも4度目のハンガリー滞在なので、もはやブダペスト観光など意味を成しません。列車でブダペストについてそのまま、いとこ達とともに田舎の家へと向かいました。(叔母の旦那がハンガリーの人で、いとこ達も2/3はハンガリーに住んでます。) ちょうどオランダへ行っている同い年のいとこも帰ってきていたので、一家勢ぞろいでした。彼とは久々に会ったので、話も結構盛り上がりました。オランダで自転車タクシーをやっているので、その辺の話を色々聞けました。
 家の中で日・英・洪牙利語が飛び交う姿は、なかなかおもしろかった。

 さて今回の主な目的は、ブダ王宮である「職人の祭り」です。毎年8月の中旬にやっていて、ハンガリー全国から様々な工芸職人が集まってきます。翌日さっそくブダペストへ出て、見物にいきました。

 王宮のふもとの入り口から中まで、ブースが立ち並んでいます。布、皮、木、陶器、金属など多種多様。その場で鍛冶仕事をしている人もいました。

 実家の幼稚園の園長と一緒だったのもあって、ついつい「こういうのなら幼稚園でも作れるんじゃない?」「こういうの作って子供たちにプレゼントしたら素敵かも!」という視点で見てしまいました。玩具とか木製食器とか特に。

 私が行ったのは初日だけですが、8/17木曜~8/20日曜の4日間の開催でした。

 ブダペストは、ドナウ川西側のブダと東側ペストの合成語なんですが、初めてブダ側を探索しました。目的地を決めずとラムに乗ってどこまでも。初めて見る景色の多さに、結構驚きました。
 ちなみに足だけは川に浸かってきました。泳ぐには冷たい…

 土曜日に友人と共に、友人の知り合いの木工職人の作業所を訪ねに列車で田舎へと移動しました。友人がヴァルドルフ学校時代に学んでいた先生でもあるそうで、今でも椅子や机などを作っています。家に入ると海パンにTシャツ姿で「うへぇっ」と思いましたが、人柄の良いおじさんでした。「ここは毎日が休暇だよ」とか言ってました。私はハンガリー語は全くダメなので通訳してもらわなかった部分の会話の内容は想像の域を越えませんが、まぁ言語ってのは日本語同士でもお互いの想像の中ですし、そんなもんですよね。
 工房の中を見学しつつ、思い切って聞いて見ました。「この仕事で生活に十分なお金を手に入れるのは、大変なんじゃないですか?」
 「それは出来るんじゃないかな、と今では思っているよ」という返事が返ってきました。純粋に制作をしながら/好きな事を仕事にしながら生活をするのは、厳しいだろうなぁと思っていた私には、ちょっと励みにもなります。まぁ「ここに住むなら」という条件も、結構重要なんだと思いますが。

 翌日、職人の祭り最終日。毎年恒例のイベントで、この日は王宮前のドナウ川が大変な騒ぎになります。そのイベントとは、なんと航空ショーです。最初はヘリが国旗とEU旗をぶら下げて登場。そして旧式戦闘機が登場。さらに… ご覧ください。王宮の間近を飛行機が低空飛行しています。しかもこれ、MALEVって会社の普通の旅客機!

 さらに3機のプロペラ機が、やってくれました。
 テクノの音楽をBGMに空を舞う航空機。さらにPAには途中、オペレータとパイロットの無線交信が混じり、臨場感が倍増! なんかよくわかんないけど、かっこいい!

 その後は小型戦闘機での水面ぎりぎりでのレースが行われ、橋の下をくぐる有様だったらしいです。こっちは時間がなくて見てないんですが。

 ブタペストを後にし、今度は友人の田舎Kestölcへ。もう家族全員と顔見知りなので、ついつい何気なく行ってしまいます。ここの両親、子供の教育のためにブダペストから片田舎へと居を移したというから、偉いと思います。
 家のだだっ広い庭で、煮込み料理を作りました。たっぷり野菜を焚き火で煮込む。初めて見る野菜もありましたね。ちなみに料理の指揮をとっていたのは、別の友人の父、芝居小屋の音響技師でした。


 ちょうどこの日の晩は嵐で、料理中から雨が降りだしました。そんなわけで、そこのケラー(倉庫)の中で食べることにしました。(ちなみにブダペストでは大変な嵐だったようで、死者も出ていた、という話です。)

 毎回のことではありますが、現地の普通の家に泊まったり、引っ越し(家の片付け)を手伝ったり、草原の真ん中で料理したりと、かなりディープなハンガリー体験になりました。やっぱりね、観光より楽しいですよ。

P.S.
無事Engenでネット開通しました。
通信速度はむしろ速くなった(笑)