ぶどう狩り
Jugendseminarには温室もあり、主に野菜とハーブが育てられています。その中に葡萄もなっていて、ある日の担当はこの葡萄狩りでした。
葡萄狩りというと何やら観光ついでにやってるイメージがありますが、実際にやってみると思うことも多い。枝が思いのほか複雑に絡んでいて、目的の房を切る取るだけでも面倒だったりします。
とりあえず、2時間での収穫がこんなもんです。
ここから先は、現実を知りたい方のみお読みください。
葡萄といわれてイメージするのは、あの綺麗に粒が揃った葡萄の房ですが、現実はなかなかそうもいきません。実際の姿としては、こうなるのも珍しくはないようです。
見ての通り、大部分が菌に食われています。房を切り落としただけで、無数の胞子が飛び出す状況でした。せっかく育ってきた菌には悪いですが、やはり気持ちのいいものではありません。
湿度の高い温室の中というのは、菌類にとって最高の条件だし、しかも水分を豊富に含んだ粒ですから、当然といえば当然です。どういう条件で変わるのかは分かりませんでしたが、房の半分以上がこうなっている枝もありました。(逆に殆ど痛んでない房だらけの枝もありました。) 今日の収穫のうち、1/4~1/3ほどが菌に喰われていたと思います。
大切に育てていた葡萄がこうなってしまうようでは、農薬を使いたがる気持ちは良くわかります。私はこの日初めて見た葡萄だったのに、それでもやはり気持ちのいいものではありません。それが丹精込めて育ててきた葡萄だったら、やはりやり切れない気持ちになるんではないでしょうか。
農薬なんて使っちゃぁダメだよ!と本気で言うには、結構ちゃんとした決心が必要なのかな、なんて思いました。