鎌倉・江ノ島

 実家から割に近い距離にあり、なおかつ「日本と言えば」で挙がってくる場所のひとつ、鎌倉。友人と2人で出かけてきました。

 北鎌倉に我が家の先祖代々の墓もあり、まずはお参り。そこから円覚寺を通り抜け、鎌倉まで山越え。切り通しと呼ばれる山を越える堀割の道です。かつてはここを重装備の兵士が歩いたのかと思うと、よくやるなぁと思います。

 鎌倉で昼食をとる。サンマーメンって知ってますか? サンマのラーメンではありません。五目あんかけラーメンのことを横浜・鎌倉ではこう呼んだりします。久々のラーメンですが、やっぱ美味しいですね。

 ここから江ノ電に乗って江ノ島方面へ。まずは長谷でおりて、長谷観音と長谷の大仏を拝みに行きました。
 これどうなんでしょう… ”GREAT KANNON”って…

 長谷寺の内部の観音像、長谷の大仏などの仏教美術の数々。やっぱり不思議に見えると思います。ヨーロッパでキリスト教美術を見て「何だろコレ…」と思ったのですが、こうしてあらためて日本の仏教美術を見返してみると、やっぱりこれも「何だろコレ…」という印象です。静かで割に地味な境内や建物の中に、金箔貼りの観音像が鎮座してるという図は、やはり独特の雰囲気があります。仏像も、やはり不思議な雰囲気を醸し出していると思います。外国から日本にやって来る外国人達の気持ちが、だんだん分かってきた気がします。

 続いて向かったのは江ノ島。島と言っても、陸からほとんど離れてないので半島のようなもんです。橋を渡って、徒歩でも行けます。写真の奥側が本州の陸地です。わずかに橋も見えますね。 橋を渡り終えると、坂になった細い商店街があります。この雰囲気がよくて、味わいがあります。どこにでもあるようなお土産ものの横には、名物の海産物が豊富でした。この店の並びが、あぁ日本だなぁと感じました。
 江ノ島に来るのは初めてではないのですが、奥まで入るのは初めてでした。商店街の奥を更に上ると、そこには江ノ島宮。さらに登って島のてっぺんを超えると、反対側に抜けることができます。これが驚きでした。一体ぼくらはどこに来てしまったんだろうと思うような不思議な町並み。東京・横浜から日帰りで来るような場所とは思えませんでした。坂や階段の続く細道の両脇には料亭や宿が並び、最後の急な階段を下りると目の前には太平洋が広がります。この細道の味わい深さというか趣は、とてもよかったです。
 そして海に出ると、そこはゴツゴツした磯の浜。波がザッパーンってやってます。ここ一年は水溜まりといえば湖ばっかだったし、海なんて穏やかな地中海しか見てないので、太平洋の(日本の)海らしさにはっとしました。

 いやはや、鎌倉散歩の予定で始まった一日が、凄いところに来てしまいました。江ノ島、新発見です。

P.S.
 今日から3日間、東京に行きます。