オンガクの価値
おひさしぶりです。全然記事を書いてませんでしたね。
近頃は結構頻繁にバイトをやってます。イベント会場のテント設営・撤去だったり、トラスを組んだりもします。イントレやトラスは、やっぱり組んでて面白いですね。トラスの図面もだいぶ読めるようになったので、作業の先回りが出来るようになってきたのは、我ながら嬉しいところ。
ほかにもショッピングモールでは、季節柄クリスマスの飾り付けを夜の閉店時間中にやったりもしてます。ある時は高さ10mのツリーを立てたり…
昨日はデパートでお歳暮用のパネル取り付け(あの天井からぶら下がってるスチレンボードのパネル)をやってました。2店舗やったのですが、2つめでは大部分を一人で取り付けてました。この作業自体は昨日が初めてだったのですが、現場監督の人が仕上がりを見て「奇麗だねぇ。本職にしたら?」と言ってくれました。あまり他の現場で褒められることもないもので、これは嬉しかった。
どうも最近、音楽制作に身が入りません。全くと言っていいほど。というのは、自分の中でひとつ大きな迷いがあるのです。
いま仕事の関係でよく東京にも行くんですが、たとえば23区内だったら、どこもかしこも五月蝿くないですか? 走り回る車、人のざわめき、加えて大音量のPA(宣伝やら音楽やら)… いるだけで不愉快に感じる事もしばしばです。
日本に戻ってきて、久しぶりにテレビを見るようにもなりましたが、はっきりいって大部分のプログラムは退屈ですね。なんでこんなのタレ流してるんだろうと、なんでそれでも視聴率はかせげるんだろうかと、疑問でなりません。時間つぶし以外の何でもないんじゃないかと。
町中に溢れかえる広告も、目に五月蝿い。しかも目を引く色や大きさを使っているから、なおたちが悪い。
何が驚くかって、それは移動中の電車内でもまったく同じだということ。走行音、開け閉めの多い扉、大量の中吊り広告、必要以上の案内放送(携帯電話は迷惑だから止めてよね、というクドい放送も)。それだけでも十分多すぎると思うのに、多くの人はずーっと携帯電話の画面を見つめていたり、ずーっとイヤホンで音楽聞いていたり、ずーっと携帯ゲーム機をいじっていたり。
かろうじて眠っている間は別でしょうけど、一日中ずーっと溢れかえる人為的な情報にさらされ続けてることに、私は危険性を感じます。こんな中にいたら、感性を鈍らせる他に生きていく方法はないですよ。何かに興味を向けるというより、大半の情報を受け流していかないと、やっていけない気がします。
そのくせ仮初(かりそめ)の娯楽や感動を求めて本や音楽や映画に向かうんでしょうけど、私には時間のムダに見えてなりません。音楽なんて、歩いてる時まで聴くほどのものじゃないと思います。少なくとも、受け身一方で聴くようなものじゃないと思います。どんな物語も、どんな映画も、自分自身の人生に勝る感動なんて、ありえないと思います。そんなものに逃げる気なら、もっと一生懸命生きた方が絶対いいと思います。
私の迷いというのは、この情報溢れかえる世の中に、さらに音楽をプラスする事への疑問です。確かにより良い物を作っていくというのは素晴らしい事だとは思います。でも今、まさに今必要なのは、多すぎるメディアを洗練する事なんじゃないかとも思うのです。音楽を作る事ではなく、むしろ消していく事。洗練された音空間(もちろん視覚その他についても)の中でこそ、本当の感動も味わえるんじゃないかと思います。
今のメディア(世間一般)は、黙る事を忘れすぎていると思います。意見を伝えるには、みんなこぞって意見を言うよりないんでしょうか。(と言いつつブログを書いているという自分自身の矛盾もある)
しかし今こそ、沈黙の価値をもう一度見いだすべきなんじゃないかと、私は思うのです。
P.S.
17日〜26日は福岡に行きます。
芸工祭もばっちり見させていただきます。
なお18日は八女でバスツアーをやります!
九大芸術工学部・芸情の藤原先生の企画です。
ナビゲーター役になってしまいました(笑)
参加費は不要のはずなので、福岡にいる方どうぞ参加してみてください。
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九州大学社会連携事業 八女フィールド創造教育センター構想
担当 藤原惠洋 九州大学大学院芸術工学研究院
ナビゲーター 太田一彦氏 フィールドワーカー、音楽家
2007年11月18日(日) クリエイティブ・フィールドワーク 第1回 行程表
8:50 集合 大橋キャンパス正門前 点呼
9:00 出発
福岡都市高速 野多目インターより入る
九州自動車道 太宰府インターへ
九州気動車道へ
八女インターで出る
国道442号線を東へ八女市福島 土橋交差点横 堀川バスセンターへ
10:00 堀川バスセンターで下車 乗り換え
参加学生は、堀川バスに乗り換え、10時35分発、星野村十籠行きに乗車。11時25分十籠着。付近で弁当昼食、徒歩にて古陶館見学。
学生はさらに乗り継ぎ、12時42分十籠発 13:00頃 仁田原下車。徒歩にて、仁田原地区正念寺前の山村留学センターへ。
この間、九大バスは八女市福島から無人のまま星野村仁田原地区へ回送、仁田原地区正念寺前の山村留学センターに行き駐車して2時間ほど遅れてたどりつく学生の到着を待ちます。(地図参照)
13:30 山村留学センター見学
14:00 山村留学センター出発 戻りながら星野村「星野民芸」展示場へ(地図参照)
14:30 出発 黒木町本分へ
15:00 黒木町役場 駐車場へ
学生は下車、黒木町界隈散策
16:30 黒木町出発
17:00 八女インター
九州自動車道 太宰府インター 福岡都市高速 野多目インターへ
18:00 九州大学大橋キャンパス正門帰着 点呼の上解散
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