芸工祭その参(これで終わりです)
最後に全体的な感想をまとめて、芸工祭レポートを終えようと思います。え?もういいって? まぁそう言わず… これだけちゃんと最初から最後まで見られるの、今回限りかもしれないから。
簡潔に言ってしまうと、「結構おもしろい」と思いました。自分が見た範囲の大型企画も、粗を探せばいくらでもあるけど、それでも結構楽しめました。格闘技研究会の「青空プロレス」でも笑わせられたし、自前のイベントをやってるテント企画なんかもあって、ちゃぶ台返しを生で見られるなんて素敵(笑)な体験もありました。あとライヴ演奏を聞きながらドラム缶風呂に入れるなんて、井尻寮企画ならではですよね。食べ物屋だって、割としっかりとした味で食べられるし、健闘してると思います。
一般受け、という意味では、例えば噴水教は初めて大学の敷地に入ってきた人にはハードル高い気もしますが、Châteauの美術や空間設計は結構一般受けするものだったと思う。井尻寮風呂も一般向けではないが、ライヴはそれこそ誰でも聴ける。
全体を眺めた感じでは、ほどよく内輪の濃ゆさも楽しめて、ほどよく外の客も楽しめる内容だったんじゃないかというのが、私の感じた印象です。
逆に足りないと感じたのは、事前・当日・事後の広報活動。内容が悪くないのに告知・案内不十分で魅力が伝わらない/理解を得られないのはもったいない。
はじめて芸工祭サイトを見た時は正直唖然としました。きっと青画面のはプロトタイプだったんでしょうけど、現行版に変わってからもなお、いまいち必要な情報が見えてこないし、見せたい情報もわからない。ウェブサイトを見て「来よう」と思う人が必要とするであろう情報が、ことごとく見にくい状態だったと思います。
それから町中に貼ってあった(人を呼び込むはずの)ポスターも、GEIKOU FESなるものが存在するらしいが一体それは何だ?という内容。大学の学園祭であることすら掴みにくい、というのが正直な感想でした。大橋の人間なら学園祭であることまでは分かるかもしれないが、それでも内容は不十分。
当日、というのは、例えば多次元ホールや噴水まわりの大型企画は芸工祭の見せ場なんだから、それの案内看板が(最低限でも正門あたりには)あってもいいんじゃないか、という点。パンフを読まなきゃ分からない、というのでは、情報は客には届きにくいと思います。
事後。せっかくウェブサイトがあるんだから、そこに今年の報告でも載せれば来年への興味も引けるのではないでしょうか。大仕事終わって、更に記録をまとめるのは面倒くさいのも分かるんですが、やった方が先に続きます。出資してくれて当日見られなかった人へのお礼の意味もありますし。
内輪で楽しめればいい、というのはOKなんですが、それなら全部自腹切ってやりましょう。様々な人からカンパや広告料をもらっている以上、責任を持ってそれらの人の利益(金銭には限らないけど)にもつながるよう芸工祭の全体の部分を作っていく必要があるはずです。
相変わらずここの連中はマネジメントがヘタクソですよねー(笑)
まぁ自分自身の在学中だって目指すところまで届かなかったわけですから、あまり言う資格もないかもしれませんが、やっぱり「高次のデザイン」の大学ですから、みんなデザイナーを目指しているわけですから、これを抜きにはできませんよ。
でも何にせよ、今回こうやって色々見られてよかったです。ほんと。
こんなもんでしょうかね、感想文。