図書館の時間 (5/24 追記)

 いま仙台中心部・定禅寺通で、青葉祭りってのをやってます。ケヤキ並木の続く大通りで、大勢の参加者たちが踊ってました。あ、ちょうど博多どんたくみたいでしたね。派手な衣装のパフォーマーはおらず、だいたいみんな法被(はっぴってこう書くのか)姿でしけど。
 明日、気が向いたら写真も撮るかもしれません。そしたら追加でアップでもしましょう。

 仕事帰りに、その青葉祭りの発祥の地、青葉神社にも寄りました。小高い丘にひっそりと立つ神社。大通りの大騒ぎとは打って変わって、ここには静かな空気が流れていました。

 さてその青葉祭りの行われている定禅寺通に、仙台メディアテークという場所があります。
 ○ Media Theque
 × Mediothek
 ちょっと惜しいけど、なんだか懐かしい響き。Goethe-I.にいた人なら分かりますかね?この感じ… ここは図書館と、ギャラリーやスタジオ、イベントスペースやカフェなどを備えた文化施設で、緑豊かなケヤキ並木に立つ近代的な建物がなかなか素敵。

 先日ここで、非常に個人的ながら驚くべき記録を作ってしまいました。私、読書が好きな人間では全くないのですが、にもかかわらず開館10時から閉館20時まで、食事の時間以外ずっと居座り本読んでました。
 我ながら驚異的。しかも結構重たい内容の書物。ちなみに言うと、最近遠のいていたR.Steiner関連の哲学書と、名前は頻繁に聞きつつ見た事なかったJ.W.Gotheの「Faust」(ともに読み切らず現在進行中…)。日本語訳なのにドイツ語風の香りがプンプンして、苦笑そして苦戦。いっそドイツ語で読んだ方が分かるんじゃないか?(←8割× 2割○)

 私は「本を読みましょう」と勧められても絶対受け付けない(読書感想文は嫌がらせだと思っていた)のですが、どうも人生の時折で、妙に論理・知識や言葉を欲する時期があるようです。不思議不思議。でも事実。
 そういうわけで、しばしメディアテークに通うことになりそうです。大学には行ってないですけど、まだ学生する必要があるようです。都市部というのは、こういう時に色々な資料にも手が届きやすいので、時として大いなるメリットですよね。
 そして図書館というのも、自分の部屋で本を読むのとは空気感が違って良し。特にメディアテークはガラス窓(というよりガラスの壁)の外がケヤキ並木なので、ふと外を見ると目にも優しい。

 ちなみに今まで知る中で一番読書に適していた場所は、Freiburg – Seebrugg 往復の列車の中でしたね。往復約3時間の静かな、そして適度な走行音の部屋。ふと外を見れば、流れゆく田園・山岳・湖水の美しい景色。RegioKarte(フリーパス)持ってりゃ、追加でお金を払う必要もなく、好きな時に好きなように使える書斎(列車)でした。
 そういやあの頃、実際ただ本を読むためだけのために列車に乗ってた時期があったなぁ。心理学や経済学の本まで持ち出して。勉強嫌いにしちゃぁ、よく勉強したなぁ(笑)

P.S.
 2ヶ月振りに、バイトで「設営・撤去」の類いの現場に行きました。東京国際フォーラムの縮小版みたいな所で、ブースやら何やらいっさいがっさいの撤去。
 やっぱり、こういう現場の仕事は肌に合うんだなぁと思ってしまいました。自分が主体的立場で関わらない限りは人生の稼業にするつもりも無いですが、何らかのかたちで副業として関わり続けるのは良いかもなぁなんて思います。


 リクエストがあったので、メディアテークの写真を追加します。

□正面玄関

□1F レセプション&カフェ
↑ 筒状の柱は、一部エレベータと階段も兼ねています。

□3F 書架フロア&窓際の読書席
↑ クリックで拡大

□メディアテークのある定禅寺通


 初めてこの通りを歩いたとき、ミラノの通りを思い出しました。真ん中を遊歩道の代わりにオレンジ色の木製トラムが走っていたら、完璧です。
 とはいえまぁ、あくまで自分が知ってる数少ない通りの中で、イメージが結びついたに過ぎないのですけどね。ミラノも3日滞在しただけでしたし。
 しかし後ほど知りましたが、中央の遊歩道に置いてある彫刻3体はイタリア人の作家が作ったらしいのです。偶然ながら驚きました。

 こちらが本物のミラノのとある並木道。写真でみると、うーん、どうなんだろう… 印象は似てたんですけど。

 ちなみにメディアテーク館内を撮影するには受付に申し出て許可証バッヂを借りる必要があり、また撮影禁止のエリアもあるので、「私も撮るぞー」なんて思った人は気を付けてくださいね。