Colour / photo

 週一日の休みくらい仕事と全く関係ない事でもすればいいのかもしれませんが、自分の(ものを見る)目の事が気がかりでならないので、ちと無理をしてでもカメラを持ち歩いてみています。他人の写真を見て感化されたのもあり、今日は試しに白黒で撮ってみました。


 焦点距離50mmの単焦点レンズというのは「標準レンズ」と呼ばれ、「写真/カメラの基本だ」というのを常々聞いたり読んだり見かけたりしていたものの、初めて自分で買ったカメラが10倍ズームの機種だったせいもあって、自分にとっては全く馴染みのないものでした。
 ついでに言うと普段自分が見ている光景は超々広角(対角魚眼並み?)のようで、50mmの画角というのがどうにもこうにも「標準(嘘か本当か目で見るのに近い画角らしい)」とは思えなかったのもあって、使った事がありませんでした。

 でもまぁこんな機会だからと、出番が無いのか事務所で転がってたレンズを借りて、付けっぱなしで撮り歩いてみました。きっと写真学校なら最初らへんでやる事なんでしょうけど、プロ2年目にして初めての50mm単です。

 普段は自転車で駆け抜ける道も、たまにバスの中から見ると、なんだか現実感の無い夢の中のような感じがします。

 電柱の無機質感が、昔からずっと意識に訴えてくるんです。いい写真を撮れるかは別として。

 白黒にしただけで時間がより一層止まったように思うのですが、いかがでしょうか。

 やはり立ち並ぶ電柱と張り巡らされた電線に日本を感じます。

 たまにふらりと歩いてると、異空間に迷い込んだりします。仙台にもこういう路地があったとは。

 乗り捨てられた自転車が、いつも気になるのです。

 埋もれつつある車。

 以上初の白黒&単焦点でしたが、果たしてこれは他人の目にはどう見えるのか…

 ちょっとおもしろかったのでこれからも時折撮ろうかと思うのですが、白黒だってことと合焦点の前後がボケまくってるだけで写真が印象的になってしまうのが、目を養うという意味では弊害かもしれませんね。

 白黒写真といえば、自分の中では明治〜昭和時代のイメージがあって、ひっくり返すと明治〜昭和時代というものは色あせた白黒の時代というイメージが付いてしまったのですが、当然ながらその時代に生きていた人達にとっては生き生きとしたカラフルな世界だったはずなんですよね。

 クラシック音楽も当時の人達にとって最先端の音楽だったんだ、というのと同じような意味で、なんだか感慨深い想いがしました。(分かりにくくてすみません…)

 リハビリ、リハビリ。続けてりゃいつか何かある。

P.S.
 タイトルの表記に違和感を覚える人もいるかと思いますが、ふとこんな綴りがあったなぁと思い出したので使ってみました。