インスタレーション記録映像「音は境界を越える。放射線もまた。」

永幡幸司さんによる福島ビエンナーレの作品「音は境界を越える。放射線もまた。」の装置と記録映像を制作しました。

そもそもは装置を作るお手伝いのはずが、急な成り行きで映像としてまとめるまでをお手伝いすることになったサウンドインスタレーション作品です。

ガイガーカウンターの音が響くなか、「境界」上に立つと超指向性スピーカーによってそのことを告げられる。人によって境界線を引かれても、波や粒子は平然とそれを越えていく。

インスタレーション用に製作した装置は2つ。といってもちょっとした改造と、電子工作キットになっているものですが。

ひとつは市販のガイガーカウンターの改造で、内蔵スピーカーから「ピッ」と鳴る音を外部に取り出せるようにしたもの。ボディーの裏に穴を開けてオーディオジャックを追加。スピーカーにつながっていた線をそちらに接続しています。(元々の音量や原理から出力レベルを見立てて改造しましたが、読みが当たってうまく行きました。)

もうひとつは超指向性スピーカー。こちらはキットとして販売されているもの。小さいスピーカーが基盤1枚あたり50個ついています。計4枚作ったので、駆動回路も合わせると500箇所くらいのハンダ付けをした感じでしょうか。電子工作はかなり久し振りでした。

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Posted by Hikologue