Ankunft. und, Abreise.

 飛行機がFrankfurtに着いたのは17時過ぎ。入国手続きはさっさと済んだのですが、手荷物がなかなか出てこない… ここで時間を喰ったせいでICEに乗れたのは約2時間後。結局Freiburgに着いたのは21時過ぎでした。

 まず思ったこと。

 寒い。

 少し予想はしていたが、長袖一枚羽織るくらいでは、少々心もとない。もし半袖一枚で来ていたら、なかなかしんどかったろうな…

 7月にドイツを出発する前に家を契約していたんですが、事務所に行って鍵をもらわなければならない。しかしこんな時間ですから事務所が開いてるわけもないので、友人宅にお邪魔しました。よし飯を食おう、とは言ったものの食材がない(彼も引越し作業中なので)。ところが何かしら見つかるもんで、切り餅、玉ねぎ、ふえるわかめちゃんを出汁で煮込んで、簡易お雑煮が出来上がりました。これが意外とおいしくて、餅が溶けてとろみのついた汁がなんともいえず良い。すっかり温まって、本日はおやすみなさい。

 翌朝、さっそく事務所に行って家賃を納め、家を訪ねる。家主を訪ねて鍵を手にし、ついに部屋に到着。やれやれ、といったところです。まだ家主と話をする時間まで余裕があったので、友人と近くの(巨大な)家具屋に行きました。IKEAというスウェーデンの会社で、品物は豊富で安いのです。店内のレストランで食事を取りつつ(あぁなつかしい味)、布団一式と電気スタンドを手に入れました(合わせて8千円切った)。
 久し振りに町中を散歩して、電気屋さんでラジオを手に入れる。木製フレームのアナログ・ラジオに一目惚れしちゃいました。とりあえず必要なものは揃ったので、家に戻る。きのう着陸してから24時間の間に、けっこう色々やれたなぁ。さぁ先の事なんて全然わからないけれど、いよいよ新生活スタートです。

 やっぱりこの町はいいところだ、と本当に思うのです。町並、おだやかな空気、朝の輝き… 観光スポットなんて大した物はないけれど、何気ない日常の一瞬一瞬が本当に美しい。ここでは私はガイジンなのに、なんでこんなにと思うくらい落ち着いてしまう。何も用事がなくても散歩したくなる町。住んでいるだけで本当に気持ちのいい町。Freiburg。ここはいい所だからぜひおいで!と心から人に言える町です。体と心のために、いましばらくこの町にいたいと思うのです。