eine Reise nach Bodensee

 4日間ほど出かけてました。Freiburgから列車に乗ること3時間、ドイツ南部(ってかスイスとの国境)にあるBodensee(See:湖)のほとり、Heiligenbergに行って来ました。

 山の上に住むとある一家に友人2人(from Hungary)が行っていて、彼らを訪ねつつ仕事の手伝いをしに行ったわけです。ここは本当に静かなところで、また濃い霧がでます。5m先が見えないこともありました。そんな中を車で走り抜けるのは、結構怖かったですよ、まじで。

 ふもとの町、Überlingen。ここから車で3、40分かかります。

 ÜberlingenはBodenseeに面しているので、あいにく雨でしたが湖を一望できます。向かいはKonstanzという町。

 お世話になった一家のご主人は、ライアーという小型のハープを作る楽器職人(世に言うマイスター)。家の中に工房を持っていて、製作中の木枠がたくさん並んでいました。かつて作ったという10弦ギターには、驚いたなぁ…
 ところで、弦楽器の弦、あのコイル状に巻いてある太い弦、あれを自分で作ってました。「自分で作れば調度いいものが作れるから」って。目の前であっと言う間にクルクルクルクルと巻かれていく弦… 横には数多くの(弦の調合:材質、単位質量、太さなどなど、音響実験や波動方程式論で見たような数々の要素)データ資料が積まれていました。ライアー用だけで軽く分厚いバインダーがいっぱい。
 木のいいにおいの漂う、素敵な工房でした。(写真はごく一部)
ちなみにご主人、以前日本に行ったとき、知人と2人で青森から長崎まで山づたいに歩いたそうです。途中、数多くの寺・神社を訪ねながら、3ヶ月かかったとか。いやぁ、なんというか。いやはや、なんとまぁ。

 さて私達のした仕事とは…

 Wir haben einen Dach gebaut!

 屋根建てました。


 小さなスタンドとヘッドライトによる夜間作業などもありながら、この家の庭にある土と藁(わら)で作ったかまど(こちらも彼らの手作り)のための屋根を作りました。久々の大工仕事にわくわくしながら、のみ、なぐり、ジグソー、インパクト・ドライバーなど懐かしの道具達を駆使して部材を作っていく。まったく彼らは大した設計図もなしに本格的な建築をやってしまうんだから、かなわんな~。木の組み方が上手い。なにより手際がいい。さすがです。

 完成した屋根の枠とかまど。後ほどちゃんとした木の板が張られます。

 こんなでした。今回は初のドイツ家族訪問でもありましたが、やはりネイティブのスピードにはまだ付いていけない… 普通の会話なのに50%くらいしか理解できない。今度行くときは、もう少し家族と話せるようになろう。でも、楽しい日々でした。また行こうっと。