難しい。でもオモシロイ。

 昨日今日と仙台は妙に冷えてます。昼間でも上着を着てしまったし、自転車乗るのに手袋まではめてしまいました。夜は寒さに耐えかねて暖房つける始末だったりします。

 毎週末は件のブライダル・カメラマンの研修に入ってます。だんだんメインのカメラマンに「前に比べてずいぶん邪魔になってきたよねー」と言われるようになってきて、それはつまり積極的に場に喰い込んでいけてるということなので良いんですが、いまいち納得のいく写真が撮れない。
 撮り方において、変に凝り固まってきてしまった部分もあるようで、画を斜めに傾けるのを覚えたはいいが、傾けがくどくなっている節もある。まだ同じ式場でしか研修に出てないせいもあるのかもしれないけれど、撮りながら、「あ、これ毎回同じの撮ってる…」と自分で思っていたり。

 加えて、前回は私が新郎新婦に直接ポーズをお願いする機会も貰えたのだけれど、撮りたい構図をイメージするのと、生身の人間が実際の空間で構えるのとでは、まだまだ擦り合わせができてません。2人に並んでもらって、「あ、しまった…こんな画のつもりでは…」となってしまうのが、まだまだ私の現状です。
 披露宴中でも、まだピンやら露出やら構図やらが不安定(+上述の変な癖も)だったりするので、まだまだ反省点は無くなりません。仕方がないので、研修中の色々な失敗を、繰り返さぬよう対策するしかありません。

 即興演奏も同じですけど、その場その一瞬を豊かに描くには、積み上げた訓練が欠かせないのですよね。写真でも、特に動きのある生身の人間を被写体としているのだから、一瞬の大切さを再認識します。

 初めは緊張しつつも幸せそうなご夫婦の顔を見ていると、最高の思い出を作ってあげたいなぁと思います。一生に一度の大切な日、そして、その日の一瞬の輝きを、どれだけ写真というフォーマットで描けるか… それこそ一生かけて追求するようなテーマでしょうね。美術・芸術の世界です。

 ずいぶん奥の深い世界に入り込んでしまいました。
 仙台にさまよい込んだのも、何かの縁ですかね。

 音楽もだけど、どっかで美的感覚を失わないように生きるのが、自分らしい生き方なのかなぁなんて思うわけです。おっと、話が誇大になりました(笑) 将来もし社会的にダメ人間になっても、そうありたいですよね。


 おまけ。

 またしても、おまけ。

 ちょっと前になりますけど、松島まで自転車で行ってみました。丘を越える片道約25kmのルート、一時間半もかかってしまった。日の出を見ようと午前3時半に家を出て、ジャスト日の出時刻に着いたのに、海面は霧で覆われ真っ白だったという…

 以下の写真は、だいぶ夜が明けてからのもの。




 昼間の観光地の賑わいとはうってかわって、それはそれは静かでした。その静けさと相まって、雰囲気がとても神秘的。日の出は見られずとも、これはこれで良きかな。ただやっぱ、日常的に行ける距離じゃないですね。行くなら素直に電車使いましょう