Zineの制作
とうほくあきんどでざいん塾の企画である「蛇足の会」の中で、参加各チーム独自の視点で町の魅力を探るZine(本)を作る機会がありました。
私たちのチームでは、町中に残された文字の記憶、消されたのに消えきれなかったタイポグラフィに注目し、これを「地縛霊タイポグラフィ(ジバフィ)」と名付けて紹介する本を制作しました。
本の具体的な内容はここでは割愛しますが、制作(装丁)にあたってはFab的な要素を盛り込んでいます。
まず利用したのは、仙台・六丁の目にあるanalogという印刷加工のレンタルスタジオ。以前私が作っていた映像にある菊新紙工の一角にあります。
活躍したのはレーザーカッター。表紙を印刷ではなくスタンプ押しで刷るためのゴム判を作ります。FabLab運営してましたが、ゴムをガッツリ彫刻するのは実は初めてだったかも。(匂いが出るのでビル内では支障がある)
出来上がったゴム判。とても良い仕上がり。
さらに取っ手部分は、CADでサクッと作って自前の3Dプリンタで出力。オリジナル判子ができました。
スタンプ押しで仕上がったZine。「Jibaphy」は普通の黒インクですが、後ろの「地縛霊タイポグラフィ」はバーサマークという透明っぽいインクを使い、本の中で扱っている地縛霊タイポグラフィを彷彿とさせるシミのような表現になっています。
また一冊ずつ手押ししているので、シミやカスレの具合も一冊ずつ違います。これらは通常の印刷では出来ないことですね。
発行部数が非常に少なく流通するものでもないですが、どこかで見かけたら一読してみてください。